大人になってからバイオリンを始める場合、大抵は趣味であったり個人的な楽しみであったりすることがほとんどだと思います。プロではないバイオリニストが他の人たちに自分の演奏を聴かせる機会は多くはないかもしれませんが、頻度の多少はあれども、ゼロではないでしょう。趣味でバイオリンを弾いている人が人前で演奏するメリット・デメリットについて考えてみます。
人前でバイオリン演奏する機会を持つことのメリット
例えば地元のアマチュアオーケストラ等に参加している人であれば、その団体の演奏会に加わって大勢の人たちの前で演奏する機会は多いかもしれません。
が、私のようにバイオリンという楽器が好きで弾いてみたいけどオーケストラに参加するほど本格的になんてとてもとても!という感じで個人的に控えめに日々細々と練習している人にとっては、聴衆の前で演奏する機会はありません。
私が人前で演奏する機会と言えば、レッスンを受けている教室が主催する、年に一回程度の発表会くらいでしょうか。あとは、先生の前でレッスンのために弾く、家で練習している時に家族が聴きに来てしまって弾いて聴かせる、知人が家に遊び来た時に余興(?)として下手な演奏を聴いてもらう、なんていう感じです。
レッスンで先生の前で弾くこと自体はなんともありません。が、家族や知人の前でバイオリンを演奏しようとすると、妙に緊張してしまい、体が硬直してしまうのか一人で練習で演奏する時よりも格段に下手くそな演奏になってしまいます。
おそらく、素人ながら少しでも上手に演奏したいという気持ちが自分の奥底にあって、その思いが腕や体全体を緊張させてしまい、楽器を持つ手や運弓に影響を与えてしまうことが原因と思われます。
そうでなくても人前で演奏することに慣れていない趣味のバイオリニストですから、人前で弾く際に緊張するなと言っても難しいはずです。なので、緊張感を克服するには場数を踏む!確実な解決方法はこれしかないでしょう。
せっかく人に自分のバイオリンを聴いてもらうなら、気持ち良く聴いてほしいですよね。
家族であれ知人であれ、あまりバイオリンに触れたことのない人にも心地よく自分の演奏を聴いてもらえるように回数を重ねて、可能なら感想を言ってもらえれば、その後自分自身が練習する上での焦点が明確になりますから一石二鳥、てなものです。
人前で演奏することに慣れるくらい回数を積み上げたころには、指摘してもらった感想をもとに効率的な練習が継続できる、あまり緊張せずにリラックスして演奏できる、聴く側も安心して楽しくバイオリンの音を楽しめる、などなど、良いことづくめとなること請け合いです。
人前でバイオリン演奏する機会を持つことのデメリット
自分のつたないバイオリン演奏を聴いてもらう相手に対する多少の申し訳ない気持ちが初めはあるかもしれませんが、人前演奏を重ねるうちにきっと克服できるはずです。
デメリットと言えるものはおそらく、ありません。