バイオリンは毎日練習するのが一番です。
少しでも早く上達して好きな曲を思う存分弾けるようになるんだ!そんな野望を持ってバイオリンを始めたなら尚更です。
久しぶりにバイオリンを持ったときに感じる違和感
そうは言っても、社会人は忙しいんですよね。社会人でなくても、大人であれば何かしらやることがありすぎて時間がいくらあっても足りない場合が多いことでしょう。
練習時間を毎日確保できる恵まれた境遇なら良いのですが、なかなかそうもいきません。
週末の日曜日にバイオリンが練習できたとして、次にバイオリンケースを開けられるのは翌週の日曜日、なんてことがザラだったりします。
久しぶりにバイオリンを取り出して構えた瞬間、「あれ?なんか変」と感じることはないでしょうか。
左手とあごで支えた楽器の感触がしっくりこなかったりすることはありませんか?一音ずつ弾きたいのに何故か隣の弦まで一緒に鳴らしてしまったりしませんか?
久しぶり、と言っても数日ぶりくらいであっても、前回バイオリンを練習した時から間を開けて楽器を弾こうとすると、なんとなく違和感を覚えることがあると思います。
すっかり体がなまってしまって、バイオリンの持ち方や弓の動かし方を体が忘れてしまうんですね。これはもう、仕方がないと言うか、避けられない事実です。
解決策は、体がバイオリンを思い出すまでとにかく弾きまくる
そんな時は、久しぶりにバイオリンを手にするわけですから、体が「バイオリンを構えて弾く」という動作を思い出すようにお手伝いする必要があります。
なにしろ単音を弾きたいのに2本の弦をこすってしまうくらい、バイオリンを弾く動作を忘れてしまっているわけですから、まずは弦を1本ずつこすって音を出せるように開放弦で弾いてみましょう。
G線に弓を当ててダウンで弓をゆっくり、しっかり右手で引いて、長く大きな音量でソの音を鳴らしてみます。もちろん弓の先端が弦に到達するまで音が途切れないようにしっかりと、です。ダウンで弓を下まで引ききったら、今度は逆に、アップでG線を鳴らします。このときもやっぱり、大きな音量でバイオリン本体から音を出す感覚でしっかりと弾きます。
G線を開放弦でダウン・アップで引いたらお隣の弦、D線でも同じことを行います。大きな音でしっかり弾く。これを順番に、A線、E線で繰り返し行います。
これらの開放弦を何度も何度も弾く、という動作を繰り返すうちに、楽器全体がジンジンというかビリビリという感じで響きながら大きな音が出せるようになることに気が付くことでしょう。
大きくキレイな音で開放弦を鳴らせているということは、弓の弦に対する当て方(角度、圧力、弓を動かす速度)がばっちり合っているということです。それくらいになれば久しぶりにバイオリンを弾くためのウォーミングアップは準備オッケーでしょう。
そうしたら、いつもルーチンワークにしている音階でもなんでも、自分スタイルの練習をすんなりと始めらます。自分の憧れの曲をバイオリンで弾ける日がくるまで、マイペースで練習をがんばりましょう!