バイオリンで正しい音程が取れないと聴いていられない
自分でバイオリンを演奏して録音を聴いてみると、理想とする演奏とあまりにもかけ離れていることを目の当たりにして愕然とすることが多いです。
それなりに練習してそこそこ弾けるようになったかな、と自分では思って録音してみるのですが・・・どうしてこんなに下手なんだろう?
下手に聞こえる理由がたくさんあるのですが、その最たるものとして、「音程が合っていない」ことが大きな原因と考えています。
楽譜に書いてある「ドレミファソラシド」の音符の音を、バイオリンで正しく発音させられていないんですね。
楽器を持ってその音を耳元で聴いているときはそれなりにちゃんとした音程で弾いているように錯覚するのですが、録音して聴いてみると音程の悪さがテキメンにわかってしまうので、どうしても下手くそに聴こえてしまうのです。
バイオリンで正しい音程が取れるようになるために
バイオリンはギターと違ってフレットがないこともあって、左手で正確な位置を押さえないと正しい音程の音が出せない、という特徴があります。
極端な話、左手の指で押さえる位置が1mmでもずれてしまえば、正しい音が出ないわけです。そこがバイオリンの難しいところでもあり、演奏する楽しみの一つでもあるんですが・・・。
いわゆる絶対音感を持っている人なら、自分の奏でる音の音程がずれているかどうかわかるのかもしれませんが、残念ながらひでもんにはそれがありません。
そこでチューナーという強い味方の出番です!
譜面台に楽譜とチューナーを乗せて、チューナーのメーターの針をにらめっこしながら音にずれがないか確認しつつ練習することで、正しい音程で演奏できているかわかるようになるんですね。
初めて楽譜を見て演奏する曲や、練習を始めて間もない曲の場合、最初のうちはチューナーから目が離せない状態ですが、ある程度練習を重ねていくと、絶対音感がなくても「あれ、音がずれてきた」とかわかるようになってきます。 その頃になってから曲を演奏して録音を聴いてみると、音程についてはそれなりに聴き苦しくないレベルになっており、自分の演奏を聴くのが楽しめるようになって、ますます練習したくなる、という好循環につながっていきます。