冬の乾燥する時期は手が荒れたりあかぎれでひび割れたりすることがあります。バイオリンを弾くときにその状態はとてもつらいものです。
手が乾燥してひび割れしていると痛くて弾けない
手の肌、特に指先があかぎれでひび割れしてしまうと、バイオリンを弾こうとするときに痛くて痛くて、とてもひどい思いをします。左手の指先がひび割れていると、痛くて弦をしっかり押さえることが至難の業です。
右手の指ならひび割れしても大丈夫かというと、そうでもありません。右手は弓を持つ大事な役割をしますが、人差し指や小指の先が割れてしまうと、弓の重さがその部分にかかってきて、結構な痛みが走りますので、繊細な弓の動きができなくなってしまいます。
手の乾燥を防いでひび割れを予防しよう
手のひび割れを防ぐためには、手が乾燥しないようにするのが一番です。
例えば手を石鹸で洗うときにはしっかりと石鹸を洗い流したうえで、手の水分をちゃんと拭き取ることで、水分と一緒に手の保湿を保っている脂分が蒸発するのを防ぐことができます。
感染症対策としても手を頻繁に洗う必要がある時代になりましたので、こまめに手を洗っては確実に水分を拭き取ることを心がけることがますます重要になってきましたね・・・
また、市販の保湿クリームを活用するのも一つの方法です。サラサラしてべとつかないものもありますので、手を洗った後や水仕事の後などに手の平から指先まできちんと塗って、肌荒れを予防しましょう。
手の乾燥予防に失敗して手がひび割れ状態になると、ひどいときには肌がぱっくりと割れてしまい血がにじんできてバイオリンを汚してしまう!という事態になることがあります。私も何度かそんな失敗をしては必死になって楽器を磨いたことがあるのですが、くれぐれも気を付けたいものです。