自宅や夜間は音が大きすぎてバイオリンが弾けない、という場合、音を小さくするために消音器(ミュート)を利用するのも一つの方法です。
バイオリンの駒に取り付けると劇的に音が小さくなります。
周囲に漏れる音を気にせずに、バイオリンの練習に集中したい!というときにすごく重宝しますよ。
バイオリンの練習に便利な消音器には、
・金属製の消音器
・ゴム製の消音器
・金属をゴムで覆ったタイプの消音器
があります。
静かにバイオリンを練習したいとき、消音器は確かに便利なのですが、困ったことに
・消音器を使うと弦が見えなくなる問題
があります。
順に説明しますね。
1.金属製の消音器
徹底的に消音にこだわるなら金属製の消音器がオススメです。
駒に取り付ければガッチリと楽器の振動を抑えこむので、その消音効果は絶大!深夜のアパートでも周囲にまったく気兼ねなく練習することができます。
ただしすごく重いです。ズッシリしてます。
金属なので仕方ありませんが、重量があるのでバイオリンに取り付けると楽器全体が重たくなってしまうのが気になるところですね。
また、バイオリンに着脱するとき慎重に取り扱わないと、消音器の角が楽器に当たってキズがつく、ということもありますのでご注意ください。
2.ゴム製の消音器
材質がゴムでできた消音器もあります。
こちらもバイオリンの駒に取り付けるタイプのものがありますが、ゴムなので軽いです!
楽器に装着してもそれほど重量が増える感じはなくて、バイオリンを持って演奏する際には快適です。
消音性能は金属製よりも劣りますが、そこは割り切りが必要かもしれません。
それでも真夜中に弾くのでもなければ、ご近所迷惑にならない程度には音を小さくできます。
3.金属をゴムで覆ったタイプの消音器
消音器の中ではいちばんオススメなのがこのタイプです。
金属製の消音性能を持ちながら、着脱時にバイオリンに傷がつく可能性が小さい。
中身が金属なので重量があるのは少々デメリットではありますが、使い勝手は上々なので目をつぶりましょう。
ゴム製の安心感がありながらそれ以上の消音効果が期待できるので、消音器の中からひとつ選ぶとすればこのタイプが最適解と言えます。
4.消音器を使うと弦が見えなくなる問題
バイオリンの消音器は、駒の真上から差し込む形状が一般的ですが、取り付けると弦が見えにくくなります。
消音器には少し厚みというか高さがあるので、駒に装着すると、その向こう側にある弦が駒の陰になってしまうんですね。
そうすると弦と弓の接する部分が見えなくなるので、初心者の場合練習する上で支障になるおそれもあるので要注意だったりします。
ですが、世の中には駒の上から差し込むのではなく、駒に巻き付けるようにして装着するタイプのミュートもあります。
巻き付けるタイプのものは、消音性が若干落ちはしますが、弦が見えなくなることもないので安心して使えますよ!