大人になってからバイオリンや楽器を始めよう!と思ってもこれまで楽譜に縁のない人生を歩んできた場合、楽譜が読めない、ということもあるでしょう。
楽譜は読めないよりは、読めた方が良いです。
そこには、自分の好きな曲、憧れの曲を作った(作曲した)人の思いが込められています。その曲を演奏する際にはこんなふうに弾いてほしい!という強い願いが楽譜に記された音符一つ一つに託されているとも言えます。
ですので、作曲者の意志を忠実に再現しながら曲を演奏するためには、楽譜に書かれている内容を完璧に表現するようにバイオリンを弾く必要があるのです。
とはいえ、趣味で好きな曲をバイオリンで楽しみながら弾けさえすればいいんだ!という私のような素人としては、そこまで厳密に楽譜の音符を一個一個再現しなくても良いのではないでしょうか。
好きな曲があったとして、それを自分の好みのテンポで、好きな強弱で演奏しても、誰かに迷惑をかけるわけでもありません。その時の気分で、時には楽譜にない音符を勝手に付け加えたり省略したりしても、楽しく弾けるに越したことはないですよね。
なにしろ趣味でバイオリンを弾いているのですから、どう弾こうと制約はなく、自由でいいんです!
自分の好きな曲であれば、最初から最後まで鼻歌で歌えるくらい曲の流れを体で覚えているでしょうから、より正確に曲の構成を知るために楽譜を入手して見てみるのも楽しいものです。きっと耳で聴いていただけでは気づかなかった新しい発見ができるはずです。
楽譜の中には見慣れない記号がたくさんあるかもしれません。
それらを一つずつ書籍なりネットなりで調べて覚えながら、自分で演奏するときに実践していくと、好きな曲の演奏レベルを向上させられる大きなきっかけになること請け合いです。
これまで楽譜に馴染みがなかったとしても、好きな曲の楽譜に触れることから始めてみるのもバイオリンの楽しみの幅を大きく広げていく一つの方法です。